4-7 般若心経
お釈迦様が阿含経の中で無我や十二因縁をもって説かれた縁起は、「此が有れば彼が有り、此が無ければ彼が無い。此が生ずれば彼が生じ、此が滅すれば彼が滅す。」(パーリ仏典経蔵小部)といった「モノの有る無し」で見る実体思想に基づ…
お釈迦様が阿含経の中で無我や十二因縁をもって説かれた縁起は、「此が有れば彼が有り、此が無ければ彼が無い。此が生ずれば彼が生じ、此が滅すれば彼が滅す。」(パーリ仏典経蔵小部)といった「モノの有る無し」で見る実体思想に基づ…
お釈迦様がこの縁起という見方を声聞の弟子達にさとす為に説いた教えが阿含経です。阿含経典の中でお釈迦様は、無我や五蘊、縁起、十二縁起といった教えで縁起という仏法独自のモノの見方を諭します(中道)。 お釈迦様が直接説かれ…
阿含経の中で説かれている〝無我〟や〝縁起〟は「非有非無」の中道を支える法理ですがここでは十二因縁からなる因果律(実体思想)で縁起が説かれている為、実体思想(モノの有る無し)で中道を理解することになります。 〝中道〟を正…
お釈迦様の時代は、古くからのバラモンの教え(ヒンドゥー教)によって「バラモンは、前世もバラモンであり来世もバラモンだ」とするカーストによる階級制度がひかれており、その階級が永遠に輪廻転生を繰り返すという考え方(常見)が…
お釈迦様の説法はその殆どがお釈迦様の死後、迦葉や阿難を始めとする弟子たちが中心となって数回にわたる結集を経て教説としてまとめられ経蔵として形成されました。その中でも最も古い原始仏教とされる阿含経から弟子達は学んでいきま…
仏法は良く〝中道〟を説くと言いますが中道とは、世の中の存在を「有る」と見るか「無い」と見るかといった見解に立った時、「有るのでもなく、無いのでもない」と見るのが正しいとする仏法の概念の一つです。 この「有るのでもなく、無…
「諸佛世尊は唯(ただ)一大事の因縁を以ての故にのみ世に出現したもう。」 法華経方便品第二に示されるこの言葉は、仏はただ一つの大事をなす為だけにこの世に現れるという意味です。これを「一大事の因縁」といいます。「一大事」と…