6-5五重玄義
天台智顗は妙法蓮華経の経題を法華経如来神力品第21の結要付嘱の文を依文として五重玄義を立てました。『十八円満抄』の中で大聖人様がこの五重玄の内容を解説しておりますので紹介します。 御抄では、「別説の五重玄」として蓮に…
天台智顗は妙法蓮華経の経題を法華経如来神力品第21の結要付嘱の文を依文として五重玄義を立てました。『十八円満抄』の中で大聖人様がこの五重玄の内容を解説しておりますので紹介します。 御抄では、「別説の五重玄」として蓮に…
仮・空・中は、仏法の世界観である三界の世界観を意味します。まず仮とは三界の中の衆生の住む世界である欲界です。唯識でゆうところの五蘊で生じる実体(実在)の世界です。この実在の世界における仏が生身の肉体をもって存在した応身…
「依義不依語」の教えにそって、言葉に依らずその内容で見ていく時、真実がまた一つ顕れてきます。今まで仏教学の世界ではどのような経緯で大乗仏教が起こっていったのかはっきりとした解明がなされておりませんでした。 それは学術…
お釈迦様が涅槃に入る一日一夜に説かれた『涅槃経』は、後世の人々が正しく仏教を習得していく為に遺言的な教えが説かれた経典です。 その涅槃経の四依品で示されている法四依は、 依義不依語(義に依りて語に依らざれ) 依智不…
昨今、大乗仏教は後世の人達が造ったもので「大乗は仏説に非(あら)ず」といった〝大乗非仏説〟を主張する人達がおられます。 そもそも仏教学においては、「お釈迦様が直接説かれた経典は一つもない」というのが定説です。インドの…