5-5 流転の縁起
お釈迦様は「永遠の生命」を説く当時のインドにおけるバラモン思想を〝常見〟とし、それに対抗して自然発生した「今世限りの生命」を説く六師外道を中心とした外道義を〝断見〟としてこの両者を徹底的に破折されました。 この両者は…
お釈迦様は「永遠の生命」を説く当時のインドにおけるバラモン思想を〝常見〟とし、それに対抗して自然発生した「今世限りの生命」を説く六師外道を中心とした外道義を〝断見〟としてこの両者を徹底的に破折されました。 この両者は…
仏性とは三因仏性のことですが、具体的にその三因からどのように成仏という果徳を引き出すかを詳しく説明致します。 まず、仏性について『総勘文抄』で大聖人様は次のように御指南あそばされております。 「三世の諸仏は此れを一大事…
『大般涅槃経』では、「一切衆生 悉有仏性」という御文があって、一切衆生にことごとく仏性が有ると説かれています。しかし仏教の教学では〝本未有善〟という仏法用語があります。本未有善とは「仏に成る為に必要な善行が無い」という意…
お釈迦様は、真理とは真逆な教えを説く当時のインドにおける外道の教えを四顛倒として〝常楽我浄〟を示されました。「無常、苦、無我、不浄」を真理とするお釈迦様ですが、大乗の『大般涅槃経』の迦葉品の中では、「如来常住 無有変易…
常楽我浄(じょうらくがじょう)という言葉を御存じでしょうか。お釈迦様が説かれた教えと真逆な教え四顛倒(してんどう)を意味する仏教用語です。 大聖人様は『一代聖教大意』の中で次のように示されています。 外道は心を〝常…
通教 三五の法門 『兄弟抄』の中に、 「経文に入つて此れを見奉れば二十の大事あり、第一第二の大事は三千塵点劫五百塵点劫と申す二つの法門なり」 &nbs…
法華経 第二章 『三諦章』 1.相待妙と絶待妙 日蓮大聖人は『実相寺御書』の中で、 「夫れ法華経の妙の一字に二義有り一は相待妙・麤を破し…
一念三千の法門と空・仮・中の三諦の関係についてお話します 法華経 第一章 『 迹 門 』 「諸佛世尊は唯(ただ)一大事の因縁を以ての故にのみ世に出現したもう」 &n…
お釈迦様の時代は、古くからのバラモンの教え(ヒンドゥー教)によって「バラモンは、前世もバラモンであり来世もバラモンだ」とするカーストによる階級制度がひかれており、その階級が永遠に輪廻転生を繰り返すという考え方(常見)が…
お釈迦様の説法はその殆どがお釈迦様の死後、迦葉や阿難を始めとする弟子たちが中心となって数回にわたる結集を経て教説としてまとめられ経蔵として形成されました。その中でも最も古い原始仏教とされる阿含経から弟子達は学んでいきま…