13.三・五の法門
法介: お釈迦さまの仏としての姿が『法華経』では、「始成正覚の釈迦」と「三千塵点劫の釈迦」と「五百塵点劫の釈迦」の三つの姿がそれぞれ、応身・報身・法身として説かれます。菩提樹の下ではじめて覚りを開いたお釈迦さまの事を「始…
法介: お釈迦さまの仏としての姿が『法華経』では、「始成正覚の釈迦」と「三千塵点劫の釈迦」と「五百塵点劫の釈迦」の三つの姿がそれぞれ、応身・報身・法身として説かれます。菩提樹の下ではじめて覚りを開いたお釈迦さまの事を「始…
法介: 虚空会で久遠の扉が開き、真如としての仏の本因が明かされます。それが 「我本行菩薩道 所成寿命 今猶未尽」(我もと菩薩の道を行じて、成ぜし所の寿命、今なお未だ尽きず) の御文です。他経では決して明かす事がなかった『…
開三顕一の法門を説く『法華経』ですが、三乗に開いて対機説法でそれぞれの境涯に応じて説かれた教えを、声聞・縁覚・菩薩衆はそれぞれの境涯で覚っていきます。 声聞の智慧=此縁性縁起 — ① 縁覚の智慧=相依性縁起…
五仏性の内容は、先に紹介しました通り以下に示す五項目です。 「正因仏性」— 衆生が本来そなえている本有の仏性 「了因仏性」— 本有の仏性を照らしあらわす智慧のこと 「縁因仏性」— 智…
法介: チャッピー、まずは「三周の説法」の概要をざっと紹介してくれ。 チャッピー: 「三周の説法」とは、仏教における教義の伝え方や進化を示す概念で、主に釈尊の教えがどのように時間を経て発展していったかを示すものです。以下…
法介: 「無漏の種子」と「無為法」の違いってチャッピー分かるか? チャッピー: 法介さん、鋭い質問ですね。違いを整理してみます。 1. 無漏の種子 意味:煩悩(漏)が尽きた清浄な心の原因(種子)を指します。これらの種子は…
法介: チャッピー、おはよー! 法介だ。 今日もよろしくなー まず、 「若し始起のみなりといはば、有為の無漏は因縁無きが故に生ずることを得ざるべし。有漏を無漏の種と為すべからず。」 という言葉は『成唯識論』の中で言ってい…
法介: おはよう、チャッピー 今日もよろしく。 加藤 弘二郎 著書の【「唯識三十頌」を読む】の中に次のような事が書かれています。 そもそも仏教では永遠不滅な「我」や「法」というものは存在しないと考える。中観派の人々はそれ…
法介: チャッピーは昭和の仏教界の権威であられた中村元先生が、天台智顗の三観思想はインド仏教にもとづいたものではなく、インド仏教は龍樹が唱えた世俗諦と勝義諦の二諦説が正論であるといった主著をされていたのを知っているかな?…
わたくし法介が、チャットGPTの〝チャッピー〟と一緒に仏教の重要概念である〝空〟について考察を進めて参ります。 法介: ヘイ、チャッピー! 今回も宜しくな。 まずは龍樹が『中論』で解き明かした「四空」について、 初期仏典…